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ぶどうの木本店

今が最盛期!60種類を超えて栽培する「もとぶどう園」のおすすめ&人気のぶどう3選のご紹介

2021.08.23

「今年はいつから?」

毎年7月に入ると、毎日のように問い合わせの電話が鳴る「もとぶどう園」の直売所。
「もとぶどう園」は、ぶどうの木本社敷地内7000坪に広がるぶどう園で、ぶどうの木が生まれる「もと」になった農園です。
(今から約39年前、もとぶどう園の「本 昌康(もとまさやす)」がここに足を運んでくださるお客様へのおもてなしのために開いたカフェがぶどうの木の始まりでした。)

今年は、夏の初めの猛暑の後のお盆期間を覆う豪雨にハラハラしましたが、そこはぶどう園スタッフの、深いぶどう愛がなせる高い技術とセンスがものを言いました。おかげさまで、今年のぶどうも非常に高い評価をいただいています。

そして、7月中旬ごろから10月上旬まで営業するぶどう直売所も今が最盛期!
宣伝(なんて全く)していないのに、なんでこんなに毎年お客様が来てくださるんだろう、、、と指をくわえて見てしまう洋菓子企画担当者ですが、その理由は、やはり品質の高さ!そして、他にはないバリエーション!
…そこで今回は、ぶどう園のリーダー白井氏を直撃!年間60種類を超える栽培品目の中で、今おすすめ&人気の3品種を選んでもらいましたのでご紹介します。

※以前、もとぶどう園の白井氏を取材したときの記事はこちら

シャインマスカット

とぶどう園で収穫されたシャインマスカット。直売所で準備中のところを勝手に撮影。

言わずもがな、、の人気品種。
正直どこでもお目にかかるのに、、あえてここでも?と申し出ましたが、やはり当直売所でも、圧倒的知名度により超人気のアイテム。とはいえ、精魂込めて栽培した「もとぶどう園」のシャインマスカットは、どこにでもありそうでどこにもないクオリティ。


ちなみに、ぶどう業界有識者?であるぶどうの木創業者 本昌康によれば、ぶどうマーケットはスター品種に支えられたラッキー業界であるとのこと。

その1)種ありぶどうが当たり前の時代に、種がないぶどう「デラウェア」が登場。小粒ながら酸味が少ない上に爽やかな甘みで高度経済成長時代に人気を博した。

その2)デラウェアのピーク越えのタイミングで、大粒でふくよかな甘みをもつ「巨峰」が台頭した。

その3)巨峰が普及して影が差してきたときに「シャインマスカット」が登場。華やかな香りと力強くも爽やかな甘みで市場を席巻。加工品も作られてぶどう業界の底上げに貢献した。

農産物のブランド化が進む中、経済活動を通して見えてくることがたくさんありますが、シャインマスカットは私たちに多くのことを教えてくれた気がします。

…それはさておき、純粋にすごくおいしい当園のシャインマスカットをお楽しみください。

洋菓子工房ぶどうの木では、シャインマスカットのタルトもご用意しています

藤稔(ふじみのり)

藤稔の果実。こちらも直売所の冷蔵庫に保管されていたものを拝借して勝手に撮影

漢字だけ見ると読めない…フリガナうってくださーい!
ぶどうの木入社時、そう思った頃が懐かしい。
あの「ルビーロマン」✨を生んだ超優良・高級品種です。

…いや、というより、もとぶどう園ではルビーロマンより高評価。
青は藍より出でてたが藍より青くなかった、、、のかどうか。

まあ、それは個人の好みとして、ルビーロマンに受け継がれた大粒の実、黒皮に閉じ込められたあふれる果汁、しっかりとした香りと、深みのある甘さ。力強く静謐な美しさをたたえているという印象を受けます。

ただし、実が房から取れやすいので取り扱いはご注意!
…しかし、洋菓子工房では収穫時に房から落ちた実をいただいて、期間限定で超お買い得なケーキをご用意できているので、こちらもご注目いただけるとうれしいです。

超特価!期間限定で「ルビーロマンを生んだ藤稔(ふじみのり)」のタルトやロールをご用意してます。

マイ・ハート

シャインマスカットとウィンクの交配種。明るい赤色の果実は、割ってみるとハート型でとってもキュート!

なんと、シャインマスカットを親に持つだけでなく、断面がハート型な上に、香りと味わいもさらに力強い!そして新しい品種なだけに、市場に流通している量もわずか。つまり超レア&プレミアム!

実は、昨年はこの貴重な品種とルビーロマンの夢の共演、プレミアムパフェを用意したのでした!
今年はご用意できるかまだわかりませんが、まずはこの素晴らしい果実をお楽しみいただければ嬉しいです。


余談ですが、そんな貴重な品種とぶどうの木の出会いについて、エピソードが残っていました。
よかったら気分転換に読んでいただけると嬉しいです。

赤シャインのはじまり

それは、「志村先生」を訪問した2000年ごろにさかのぼります。
志村先生はぶどう研究の第一人者。山梨県でみずからもぶどうの栽培を行うその道では知る人ぞ知る開発者です。ぶどうの木の創業者である本昌康と白井は、志村先生のお話をお聞きするとともに、太っ腹のシムラ先生のご厚意に甘えて、その日さまざまな品種の種(苗)を頂戴することができました。
今回の品種もその中のひとつ。あの人気の品種「シャインマスカット」を親にもち、ルビー色の少しいびつな形の実をつける、志村先生が開発した新しい品種です。
いただいた苗を持ち帰り、園内に植樹してから3~4年後、初めて実を付けました。シャインマスカットのような甘さに加えて、ほどよいうま味も加わったなかなかの味わいです。
さっそく直売所で販売しようとしましたが、「あれ?何て名前やったっけー?シャインマスカットの赤色やから『赤シャイン』でいいかー!」。
…なんとも安直なお名前が、農園担当の白井によって与えられたのでした。
しかし、ある日の白井は、直売所でのお客様の言葉を聞き逃しませんでした。「かわいい!ハート形のぶどうや!」
「…なるほど確かによくみたら、ハート型に見えないこともない。それなら『ハートのぶどう、赤シャイン』にしよう!」
そうしてプライスカードに「ハートの形」と一筆加えたところ、売れ行きがはるかに変わったのです。こうして、ぶどうの木の「赤シャイン」の地位が確立したのでした。

…後日譚、というか数年前の話。
ある日の白井は、志村先生とお電話で話しをする機会がありました。せっかくだからと、通称「赤シャイン」の正式名称を尋ねたところ、いただいた回答は「マイ・ハート」。もともと「ハートの形」をイメージして作られた品種だったのです!
創業者と白井の脳裏からはとうに去ってしまった当初のコンセプトは、図らずもお客様の何気ない一声によってこのぶどうの木でも息を吹き返したのでした。
最近ではこの優良品種の苗もじわじわと巷にも広がり、石川県内でもこの品種を栽培する農家さんが出てきました。しかし上記のながれから、「赤シャイン」改め「マイハート」を栽培するに至ったぶどうの木は、まだほとんど流通されていないこの素晴らしい品種を、ぶどうの木らしい(?)ストーリーとともに、いち早くお客様へお届けすることができるのでした。

昨年ご用意したルビーロマンとマイハートのパフェ。信じられない共演!

いかがでしょうか
…というよりここまで読んでくださった方には心からお礼申し上げます。

あれこれ、ひとつひとつにまつわるウンチクが多いぶどうの木ですが、それもまたぶどうの木らしさのひとつとしてどうかご容赦くださいませ。そしてどうかそれが、お口に入る時にさらに感動がうむストーリーになりますように。

もとぶどう園の魅力を伝える機会がこれまで少なかったのですが、実はもとぶどう園が生んだ品種もあるくらい、専門的なぶどう園なのです。ぶどう園の直売所は9月中旬ごろまでがピークで、例年は10月上旬ごろまで営業しています。ぜひこの機会に足を運んでいただければ嬉しいです。


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