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洋菓子工房

「トラの金沢さんぽバウム in Kanazawa」が新発売!開発秘話ともにご紹介します

2024.04.28

にゃんこトラのお菓子。
それは、能登生まれ金沢育ちのにゃんこトラをモチーフにしたお菓子の総称。2018年に発売した「にゃんこのバウム in Kanazawa」を皮切りに、サブレやパイ、モナカなど、さまざまなお菓子がこれまで登場しました。
スポット商品も多々あり、とりわけモナカでは、グラッセ、キャラメルプリン、チョコなど様々な表情を見せてくれたのが懐かしい思い出です…。(にゃんこトラのお菓子はこちらから)

そんな中「金沢みやげ菓子としてにゃんこトラのバウムで季節商品が欲しい!」というお店からの強い要望があり、形になったのが今回の新商品。
実は、企画ならではの葛藤の中での商品開発でしたが、結果的にとってもよいお菓子になり心から嬉しく思っています。新しい金沢みやげとしてこちらも自信をもってお楽しみいただける仕上がりです。
開発秘話とともに、その魅力をご紹介します。

トラの金沢さんぽバウム in Kanazawa ~つづみ門・シンパシー編

価格:594円(税込)
サイズ:外箱:約 6cm×8.5cm×4.8cm
取扱店舗:洋菓子工房ぶどうの森 金沢百番街店
発売日:2024年4月25日

7層の抹茶のバウム生地にココア風味ケークを重ねた四角い形のバウム菓子。天面に描かれたのは、金沢駅のシンボルつづみ門とそれを見つめるにゃんこトラ。ボディにはそのシルエットに合わせて切れ目が入っています。ゆっくりと外側の生地を切れ目にそって外すと現れるつづみ門と小さなトラを愛でながら、美味しさをお楽しみください。

〇開発秘話

1)バウムならではの難しさ

ぶどうの森では、バウム菓子の製造はお手の物。それは「にゃんこのバウム」の技術を活かした「パンダバウム」が大ヒットし、そこから「カタヌキバウム」事業が大きく成長したからです。それを支えるのがバウムの製造ライン。ぶどうの森・本店にほど近い食品工場で作られるカタヌキバウムは、年間およそ400万個が全国各地の商業施設やポップアップストアで販売されます。(カタヌキバウムの専門店「カタヌキヤ」はこちら

当然ですが、その製造ラインは「カタヌキバウム」を中心に設計された専用ライン。カタヌキバウムは7層のアーモンド生地とクリーム、上層のケークからなる構成です。
…ここでファンの皆さまにはお気づきいただけたでしょうか。そうなのです!実は「にゃんこのバウム」と違うのです!「にゃんこのバウム in Kanazawa」はトラの年と同じ9層の生地からなり、天面を覆うのは口どけの良いチョコレート菓子。しかも使用する素材も国産小麦で砂糖は沖縄県産島砂糖というこだわりっぷり。(※注:カタヌキバウムも十分こだわりがあって美味しいのですが、異なる原料を使っています)
すなわち「にゃんこのバウム in Kanazawa」は工場にとってはイレギュラー品。そのため、ほかの商材と比べると生産性は悪くなりますが、商品とストーリーへの敬意から、ぶどうの森の製造部のみなさんが特別フローで対応してくれているのでした。

左:9層のバウム生地からなるにゃんこのバウムのボディ、右:カタヌキヤのバウムのボディ

2)新たなストーリー

しかしながら、これ以上のイレギュラー対応は商品を継続していくためにもよろしくなく、今回は7層を前提としました。
すると永遠の9才であるトラとの矛盾を解消するための設定が必要になります。「7歳の思い出」にしようか、新たなキャラクターを登場させようか、、などといろいろ頭をひねりましたが、その中で思い出したのが今回の主たる目的は「金沢みやげ」であること。そこで金沢のアイコンが主役でトラが脇役のいわゆる「スピンアウト」にすることにしました。そうすることで、異なる美味しいバウム菓子という住みわけができたのでした!(…正直このあたりは単に作り手側の自己満足だけなのですが。。。)

3)こだわりの素材たち

ぶどうの森の商品づくりの合言葉は「美味しいこと、美しいこと、物語があること」ですが、このにゃんこトラのお菓子たちも例外ではありません。美味しいのは当然ですが、使用する素材にもできるだけストーリがあることを大切にしています。

今回ボディに使った抹茶は金沢竪町の老舗「野田屋茶店」さんからいただいた抹茶、そして小麦は北海道産の小麦を使用しています。そして上層のケークはココア風味。トラの茶色を表現する着色料にココアを採用することで、色と共に味わいもさらに良いものになりました。

ぶどうの森の人気商品「かなざわ濃茶大納言クリームサンド」でも野田屋茶店さんの抹茶を使用しています
こぼれ話:ココアケークとプリント

上記のように上層に美味しい茶色のケークのレシピが完成したのですが、作ってみるとちょっとココア量が多かったため想定よりも茶色いケークになりました。そのため表面がマットに、そしてプリントの輪郭がやや不鮮明に。

…しかしその分美味しくなったので、今回はこれで!ということで完成としました。
味わいはさらに豊かに、色も狙ったところに!が今後に向けての課題です。

4)にゃんとトラと金沢アイコン

今回の開発のお題は「季節のバリエーション」です。そこで企画段階で提案した金沢アイコンは、「つづみ門」「ことじ灯篭」「雪吊り」「起き上がり八幡」の4つでしたが、初回には「つづみ門」が採用されました!
今となっては、金沢市民も忘れがちなつづみ門の秘話もふくんだストーリー設定になっています。こちらもお楽しみいただければ嬉しいです。

竣工時の評価が低かったつづみ門に自分の姿を重ねるトラをモチーフにしたスト―リー。パッケージ側面でご紹介しています。

今後の展開で、ほかのアイコンが採用される日が楽しみです。


そんなこんなで、発売を迎えた「トラの金沢さんぽバウム in Kanazawa」。

金沢みやげとして開発はしましたが、金沢を訪れる方も金沢で生きる方も皆様にお楽しみいただければと思っています。
当面は金沢百番街店限定です。機会があればぜひお手に取ってお楽しみください。


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